① 「サッカーに申し訳ない」
高校時代には3年連続全国大会に出場、1万6千人の観客の前でプレーをし、大学では体育会サッカー部の副将を務めた私でしたが、大学2年生の時、突然"自分が何のためにサッカーを続けているのか"がわからなくなりました。
将来プロサッカー選手になりたい訳でもなく、サッカーが上手いからといっていい就職先に就けるのでもない…そんな中で自分が今サッカーを続けている意味はあるのか?限りある時間、お金をサッカーに費やすべきなのか?
本当に分からず、悩みました。
小学生の頃からサッカーで様々な経験をさせてもらい、沢山の人との出会いを与えてくれた存在であるはずなのに、その価値が分からなくなった自分。
大学2年の私の心の中にずっと浮かんでいた思いは『サッカーに申し訳ない』でした。
私が平和サッカーに出会ったのはそんな時でした。
② 敵チームと満面の笑みでハイタッチ
初めて平和サッカーに参加した時、私が点を決めて自陣に帰っていると、目の前には満面の笑みで「ナイシュー!」と言いながら、まるで自分のゴールのように喜びながらハイタッチを求めてくる相手チームの選手がいました。
「なぜこの人は自分より嬉しそうなんだ、、」と思いながらも、ずっと競争の中でサッカーをし続け、敵は敵、勝利が目的、という環境で育ってきた私にとってそのシーンは衝撃的であり、『サッカーの本来あるべき姿とは何か?』について深く考えさせられる出来事でした。
平和サッカー創設者が教えてくれたこの言葉を、その選手は実践していたのかもしれません。
③ 自分よりサッカーに本気な“サッカーど素人”の衝撃
平和サッカーの場ではよくテーマを1つ掲げ、“練習や試合の中でそのテーマを実践してみる”というサッカーをします。
平和サッカーには、私のように長年プレーしてきた人もいれば、全くの素人もいます。私は、もちろん経験者のプレーもすごいと感じますが、サッカーど素人のプレーにももの凄く感動します。
たとえパスがうまく出せなくても、全くボールが奪えなくても、テーマに掲げた1つの言葉を必死に実践し、足が攣るほど走るその姿は、本当に涙が出るほど感動します。
勝つことが目的でない、
こんなに美しいサッカーは他にはないとつくづく感じます。
④まとめ
20年以上、数千回の試合をし、1万人以上の観客の前でプレーもしてきた私ですが、『サッカーで 自分を見つめ直し、人生を学ぶ 』ことを教えてくれたのは、間違いなく平和サッカーだけでした。
私は、ぜひより多くの人と一緒にこのサッカーで得られる楽しさと感動を分かち合いたいと日々感じています。
平和サッカーの創始者に、「いつ、どんな時代でも、機会・チャンスを手にする人は決心する人だ」と教わりました。
この記事を読み、少しでも多くの人が平和サッカーとの出会いのチャンスを掴むきっかけとなれれば幸いです。